月: 2018年2月

浮遊惑星

(Image credit: Rina Maeda, SGH Moriyama high school)

浮遊惑星(Rogue Planets)とは、惑星程度の質量で、恒星・褐色矮星・その他の天体に重力的に拘束されず、銀河を直接公転している天体。形成された恒星系からはじき出されるメカニズムは、巨大ガス惑星の公転軌道移動に伴ってはじき出されたり、近くに大質量天体が通過してはじき出されるなど様々な要因が考えられるが、もちろん、通常の恒星のようにガス雲の重力崩壊により形成されたが小さすぎて中心部で核融合反応が起こらなかった浮遊惑星もある。浮遊惑星、準惑星など全てを惑星質量天体(PMO Planetary Mass Object – プラニモ Planemo)と称する。中心星からの輻射による熱源はないが、岩石惑星の場合内部熱源(放射性物質の壊変)が存在し、ガス惑星の場合圧縮により生成される遠赤外線を閉じ込めることにより熱を保持し大気を保持する可能性があると考えられている。銀河系の恒星の二倍の数があるとも考えられ、2017年2月にもマイクロレンズ法を用いた系外銀河の観測により系外銀河にも大量の浮遊惑星が存在している証拠がとらえられたばかりである。(山敷・佐々木)