Kepler-1229 b
Kepler-1229 b は、太陽系から 769.7 光年( 236パーセク)離れた恒星Kepler-1229 を周回する系外惑星で 2016 年に公開された. 恒星 Kepler-1229 は視等級 13.2, 絶対等級 6.4 である. この恒星は太陽の 0.5 倍の質量で、 半径は太陽の0.5 倍であり 表面温度は 3784 ケルビンで、スペクトル型は M0である。 この恒星の惑星系で Kepler-1229 b は、恒星 Kepler-1229 のまわりを 公転周期86.8 日で、 軌道長半径 0.31 天文単位 ( 46,749,073.9 km)で公転している。
Kepler-1229は、はくちょう座の方向におよそ770光年離れた位置にある赤色矮星で、スペクトル型はM0に分類される。表面温度は3784Kで見かけの等級は13.2、質量・半径ともに太陽のおよそ0.5倍程度である。Kepler-1229bはKepler-1229の唯一の惑星で、地球の1.34倍の大きさを持つ岩石惑星と考えられている。公転周期は86.6日で、恒星から0.31 天文単位 ( 46,749,073.9 km)離れた位置を公転している。
2016年にNASAのケプラー宇宙望遠鏡が発見した1284個の太陽系外惑星のひとつである。
2017年にJ. M. Rodríguez-Mozosらによって、太陽系外惑星が地球上の生命にとって居住可能な環境か判断するための指標Statistical-likelihood Exo-Planetary Habitability Index(SEPHI)が発表された。十分な大気密度、生命維持に必要な重力を持つか、惑星表面に液体の水が存在できるか、生命に有害な放射線や太陽風を遮断するほどの磁場を持つかを考慮しつつ、惑星の質量、惑星の半径、惑星の公転周期、恒星の質量、恒星の半径、恒星の有効温度と惑星系の年齢の7つのパラメータからSEPHI値を算出することができる。2017年時点で発見されていた全ての系外惑星のうち、もっとも高いSEPHI値を示したのがKepler-1229b, Kepler-186b, Kepler-442bである。Kepler-1229bに関しては、それまでその居住可能性を指摘されておらず、その意味で興味深いといえる。
(文責 木村なみ)
論文リンク
https://academic.oup.com/mnras/article-abstract/471/4/4628/4096396?redirectedFrom=fulltext
SEPHI calculator
http://sephi.azurewebsites.net/
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