2015年1月に発見されたKepler-438bは優れたハビタブル惑星候補のように見えました。この惑星は、ケプラー候補の2つの重要な特性をともに適合させました。第一の特性は、木星や土星のような気体ではなく、地球や火星のように惑星が岩でなければならないということです。 2つ目は、温度があまりにも暑すぎず、寒すぎず、生命を支えることのできるハビタブルゾーンに星を旋回させなければならないということです。
Kepler-438は地球よりわずか12%大きく、約40%の光をより多く受け取ります。 Kepler-438bは地球と温度が似ていますが、星にはるかに近く、レッドドワーフはケプラー-438と呼ばれています。 Kepler-438bは、35日ごとにKepler-438を周回します。 大学の天体物理学グループのDavid Armstrongが率いる研究チームは、この星が非常に活動的で、数百日ごとにスーパーフレアと関連するコロナル質量放出を撮影することを発見しました。
また、測光を用いて、チームは星のフレアによって引き起こされた余分な放射線を検出しました。 私たちの太陽の記録よりも10倍強力な、星からのコロナ質量放出は、その大気の惑星を取り除いた可能性があります。
Kepler−438 bは太陽系から472.9光年(145パーセク)離れた恒星Kepler−438を周回する系外惑星で、2015年に公開されました。
恒星Kepler−438 は視等級15、絶対等級9.2です。
この恒星は太陽の0.5倍の質量で、半径は太陽の0.5倍であり、表面温度は3748ケルビンで、スペクトル型はM1です。
この恒星の惑星系で、Kepler−438 bは、恒星Kepler−438の周りを公転周期35.2日で軌道長半径0.2天文単位(24,833,246.5km)で公転しています。
Kepler-438系は、こと座に位置し地球から約470光年の位置にある惑星系で、主星はK型主系列星(温度3748K、質量0.54太陽質量、半径0.62太陽半径)に分類されます。星の年齢は約44億歳と考えられていて、太陽とほぼ同年齢です。なお、この星は磁気活動が強く、Kepler宇宙望遠鏡の測光観測データの解析からスーパーフレアが多数観測されています。 この系では2015年1月にKepler宇宙望遠鏡のトランジット観測により、惑星Kepler-438bが発見されました。Kepler-438bは、軌道周期が35日、半径が1.12地球半径・1.3地球半径であり、惑星の表面に液体の水が存在できるハビタブルゾーン内に存在する岩石惑星の可能性がかなり高いと考えられています。一方で前述の様にこの系の主星は超巨大なフレア(スーパーフレア)を頻発しているため、大気中に強い紫外線・放射線が降り注いだり、フレアに付随するコロナ質量放出衝突で放出されたガス・プラズマが大気衝突に頻繁に衝突する事が考えられ、大気散逸過程や詳細なはビタビリティに関しては、今後の詳しい観測・理論研究が大変重要と考えられます。
Kepler-438 bについて詳しく知りたい方はこちら↓
http://www.exoplanetkyoto.org/exohtml/Kepler-438_bJP.html
論文:https://academic.oup.com/mnras/article-lookup/doi/10.1093/mnras/stv2419
ジャーナル記事
1.) VALIDATION OF TWELVE SMALL KEPLER TRANSITING PLANETS IN THE HABITABLE ZONE
2.) Where are they?
WEB記事
1.) Farewell to hope of life on Kepler-438b
2.) Kepler-438b and 442b: Are These the Planets We’re Looking For?