TOI-1231 b は、太陽系から 89.7 光年( 27.5パーセク)離れた恒星TOI-1231 を周回する系外惑星で、 2021 年に公開された。
恒星 TOI-1231 は視等級 12.3, 絶対等級 10.1 である。
この恒星は太陽の 0.5 倍の質量で、 半径は太陽の0.5 倍であり 、表面温度は 3562Kで、スペクトル型は M3Vである。
この恒星の惑星TOI-1231 b は、恒星 TOI-1231 のまわりを 公転周期24.2 日、 軌道長半径 0.13 天文単位 ( 19268205.7 km)で公転している。
TOI-1231bは、TESSにより発見された。
主星であるTOI-1231は、M型主系列星に分類される。太陽が分類されるG型列星より小さい星がM型列星に分類され、TOI-1231は太陽の半分ほどの大きさしかない。視等級が12.3等級であることと、ほ座方向にあることから日本の多くの地域からは見ることができない。
本記事では、現在見つかっている唯一の惑星、TOI-1231bについて取り上げる。
従来、TESSを用いると、M型矮星のハビタブルゾーンには、岩石のない、海王星と同じかそれ以下のサイズの惑星を1つしか見つけられないだろうと予想されていた。TOI-1231bはこれらの基準に当てはまる最初の惑星として注目されている。
TOI-1231bの特徴の1つに表面温度が約330K(約57℃)であることが挙げられる。
液体の水が存在するのか、生命が存在する可能性があるのか、今後の研究が期待される。
文責:藤井
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